ノーベル賞作家ギュンター・グラス、死す。
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     2015年4月13日(月)に、ドイツのノーベル賞作家、ギュンター・グラス(Günter Grass)は リューベックで他界しました。87歳でした。
     ギュンター・グラスは、1927年にダンツィヒ(Danzig)に生まれましたが、この街は第二次世界大戦後はポーランド領となり、
     グタニスク(Gdańsk)となったところです。『ブリキの太鼓』(Die Blechtrommel:1959)は Gruppe 47
     の賞を受け、その後の1999年のノーベル文学賞につながったとも言われています。さまざまな言動で物議を醸しだしてきましたが、
    『タマネギをむきながら』(Beim Häuten der Zwiebel:2006) 発表直前に、ナチの親衛隊に入っていたことを告白したのは衝撃的でした。
     そんなギュンター・グラスなので、追悼文のタイトルもさまざまです。
     Die Süddeutsche Zeitung には、
     Zum Tod von Günter Grass: Der Trommler(ギュンター・グラスの死に対して:あの太鼓の叩き手)、
     DIE ZEIT には、
     Günter Grass: Ein Beschwörer und Mahner(ギュンター・グラス:呪術師で警告者)、
     Frankfurter Allgemeine には、
     Ein Nachruf: Der große Grass(追悼:あの偉大なるグラス)、
     Der Spiegel には、
     Zum Tode von Günter Grass: Abschied von einer Jahrhundertfigur(ギュンター・グラスの死に際して:世紀の人物との別れ)、
     Die Welt には、
     Ein Bürger aus dem Bilderbuch, stolz und eigensinnig
(絵本に描かれた市民、誇り高く、頑固)、
     Tagesschau には、
     Nachruf auf Günter Grass: Die Stimme der Nachkriegszeit(ギュンター・グラスに対する追悼:戦後期の声)が載っています。
    1つのメディアで複数の記事がありますので、それぞれの追悼文がそのメディアを代表的するものではありません。ご注意。
      
  