シュタインマイアー大統領、ヨーロッパ議会で演説(2017年4月4日)
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     2017年3月19日、第12代大統領に就任したフランク=ヴァルター・シュタインマイアー(Frank-Walter Steinmeier) 氏が、欧州議会でドイツ大統領として演説しました。
     大統領になって初めての本格的なスピーチとして注目されましたが、ZEIT ONLINE は、kämpferisch (攻撃的)と表現するほど
     明確にヨーロッパ連合(EU)の重要性を説き、
    ヨーロッパを「この貴重な遺産、これを私達は断念してはならないし、ヨーロッパの反対者たちの手にゆだねてはならない」
    (Dieses kostbare Erbe, das dürfen wir nicht preisgeben und nicht den Gegnern Europas überlassen.)と指摘する一方で、
    「ヨーロッパは、決してただの散策ではなかった。ヨーロッパは、複雑で、そう、骨の折れるプロジェクトなのだ」
    (Europa war nie ein Spaziergang! Europa ist ein kompliziertes, ja, ein anstrengendes Projekt.)
    と述べ、努力して維持していくべきものであることを表現しました。他方では、「ポピュリストは、世界を白と黒で(2分して)描き、さまざまな不安を政治的に利用している」
    (Populisten malen die Welt in Schwarz und Weiß und schlagen aus Ängsten politisches Kapital.)
    とポピュリストや分裂扇動者たちを非難しました。
    ドイツ大統領のサイトで、今回のスピーチ(
Der Bundespräsident / Reden / Besuch des Europäischen Parlaments | www.bundespraesident.de)の原文を読むことができます。
    今回は、
    Frank-Walter Steinmeier: “Europa war nie ein Spaziergang” | ZEIT ONLINE と、
    Steinmeier vor EU-Parlament: Bekenntnis zu Europa – Politik | Süddeutsche.de
    を主に参照しました。
シュタインマイアー大統領は、この後、4月7日(金)、8日(土)にギリシアを訪れる予定です。
      
 
  
