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ドイツの学校の生徒たちが環境問題に対して立ち上がる!(#FridaysforFuture 運動)

ドイツの学校の生徒たちが環境問題に対して立ち上がる!(#FridaysforFuture 運動)

2019年1月25日(金)、ベルリンでは数千人の学校の生徒たちが、不十分な環境保護政策と石炭発電からの撤退などを求めてデモを行いました(参照:
MV-Schüler bei Klima-Demo in Berlin |
NDR.de – Nachrichten – Mecklenburg-Vorpommern
)。小中高の生徒たちがストライキをするということ自体が、日本では驚きだと思いますが、
そもそもこの運動 (#FridaysforFuture)、スウェーデンのの高校生グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さん
(昨年運動を始めた時は15歳)が2018年8月に始めたものだそうです(参照:FridaysForFuture | https://www.fridaysforfuture.org/)。
そして、2019年2月8日(金)にもベルリンでデモが行われ、次回のデモは2019年2月15日(金)に予定されています(このように毎週金曜日に決めた場所と時間でデモを行うのです)。
ドイツでは、急速にこの FridaysforFuture 運動が広まっており、
Startseite – Fridays for Future | https://www.fridaysforfuture.org/
「一緒にやろう」(MITMACHEN) –「ストライキの予定」(STREIKTERMINE) を見ると、そのインパクトの一端を知ることができます。
小中高の生徒たちが学校を休んでストライキなんてできるのかな、という疑問がありますが、
ストライキ参加者たちは、自分たちの未来を今の大人たちにまかせておけない、という危機意識を持っているとのこと。
「現在の環境問題は危機的状況にある」、「議論はしても実際に有効な環境政策がとられていない」という基本的認識が背後にあるようです。
上記の北ドイツ放送(NDR)の記事の中では、多くのメクレンブルク・フォアポメルンの教師や校長、そして同州文部大臣ビルギット・ヘッセ
(Birgit Hesse (SPD))が、「生徒たちが環境保護にかかわりありを持ち、自ら組織してつながり意見を表明することはよいことだ」と考えているそうです。
<学校を休んでストに参加する>と言ったら、日本ではかなりの批判が起きそうですが、ストライキ自体は民主主義国で認められた権利であるという一面もあり、
さらに政治的意識を持つことは重要であると考えている人が多い国ならではのことです(ただし、ちゃんと決められた日数の授業には出なさい、というのが学校側の基本的態度)。
なお日本でも、fridaysforfuturejapan | Facebook で呼びかけがなされています。
ハンブルクでは、子供たちによる別のデモも行われました。こちらは、数十人の子供たちと、その親(?)たち(警察発表では150人の参加者)が、
「私と遊んで、携帯電話で遊ぶのではなく」といったスローガンを掲げてデモをしたとのことです(参照:
Kinder-Demo fordert: „Spielt mit mir, nicht mit eurem Handy“ – Vermischtes – Berliner Morgenpost)。
気がつくと、スマホばかりを見ている親。
そんな親たちに不満を持つ子供たちと、自己反省をしている親(?)によるデモだったようですが、
いつでもどこでもスマホを見ている人があふれている現代、子供たちの不満も理解できますね。

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