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岩波新書『ドイツ統一』9月18日発売

岩波新書『ドイツ統一』9月18日発売
Geschichte der deutschen Wiedervereinigung von Andreas Rödder ist in der Reihe Iwanami-Shinso erschienen

アンドレアス・レダー著、板橋拓己訳の『ドイツ統一』が、さる9月18日に岩波新書から発売になりました(新赤版 1847、ISBN : 9784004318477)。岩波書店のサイトでは、ドイツ統一 – 岩波書店 で紹介されています。岩波書店のサイトでは、「ドイツ統一から三〇年。冷戦の終焉を決定づけ、その後の世界の原点となった市民革命を、明快に描く。」と説明されています。

原著は、Beck C. H. から2018年に発売になったもので、Geschichte der deutschen Wiedervereinigung | Rödder, Andreas | Broschur (ISBN : 978-3406722509)からその概要を知ることができます(翻訳の元になったのは2020年発売の第3版)。「簡潔に、かつ正確に」”knapp und präzise” にドイツ統一の歴史を紹介してくれるとのこと。手ごろな岩波新書として読めるのは、大歓迎です。

ドイツ語版と日本語版を手ごろな価格で入手できて読めるので(岩波新書は820円+税、ドイツ語版は9,95 €)、訳語を考える上でも役立ちそうです。

<以下は、9月27日追加分>
折しも9月26日の朝日新聞の【読書】で、板橋拓己氏が「ひもとく ドイツ 30年の歩み」「欧州連帯にパワー生かせるか」というタイトルで3冊の本を紹介していました。ハンス・クンドナニ著、中村登志哉訳『ドイツ・パワーの逆説:<地経学>時代の欧州統合』一藝社、フォルカー・ヴァイス著、長谷川晴生訳『ドイツの新右翼』新泉社、アライダ・アスマン著、安川晴基訳『想起の文化:忘却から対話へ』岩波書店です。

フォルカー・ヴァイスの本は、ドイツの新右翼|新泉社 に出版社の説明があり、原本は、Klett-Cotta :: Die autoritäre Revolte – Volker Weißが出版社 Klett-Cotta の紹介ページです。タイトルは、Die autoritäre Revolte. Die Neue Rechte und der Untergang des Abendlandes で、直訳すると「権威主義的な反乱:新しい右翼と西洋の没落」です。

アライダ・アスマンの本は、想起の文化 – 岩波書店 に出版社の紹介があり、原本は、Das neue Unbehagen an der Erinnerungskultur | Assmann, Aleida | Broschur に出版社 C.H. Beck の紹介があります。なお、日本語の翻訳書は、2019年に出版されたもので、ドイツ語版の第3版も、2019年に発売され(ペーパーバックは2020年)、Neue Entwicklungen(新たな展開)が加えられています。原書のタイトルは、Das neue Unbehagen an der Erinnerungskultur: Eine Intervention で、直訳すると「想起の文化に関する新たな不快」です。Eine Intervention が何を意味するのかは、本書を読んでみないと分かりません。

j.o.

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