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ゲッパート著『ドイツ人が語る ドイツ現代史』(ミネルヴァ書房)が5月30日に発売

ゲッパート著『ドイツ人が語る ドイツ現代史』(ミネルヴァ書房)が5月30日に発売される。

Geschichte der Bundesrepublik Deutschland (2021) von Dominik Geppert wird ins Japanische übersetzt und veröffentlicht.

ミネルヴァ書房 から、5月30日付で、ドミニク・ゲッパート (2023)『ドイツ人が語る ドイツ現代史:アデナウアーからメルケル、ショルツまで』(進藤修⼀・爲政雅代 訳) が発売されます(2,800円+税)。副題が示すように「アデナウアーからメルケル、ショルツまで」含まれていることから、まさにドイツの現代史を扱っていることが分かります。第6章は「グローバル化とその限界 ― 2008~21年」となっていて、なんと「コロナ危機」まで含まれているところがびっくりです。

著者は、ポツダム大学で歴史を教えている Dominik Geppert 教授です。

原本は、C.H.Beck の WISSEN というシリーズ (C.H.Beck WISSEN) の一冊です。書誌情報は、Geschichte der Bundesrepublik Deutschland | Geppert, Dominik | Broschur | C.H.Beck をご参照ください(9,95 Euro [D])。

このシリーズは、”Kurz und übersichtlich — kundig und lesbar” (短くて見通しが良く ― 十分な知識を提供し、読みやすい)というモットーの元、600以上のタイトルが揃っていて、ポケットサイズながらなかなか優秀です。

そして、今回のゲッパート の「現代史」は、従来の歴史書とは一線を画す部分があります。ともすると戦後ドイツの歴史は、奇跡の復興とかに重点が置かれて美化される傾向がありましたが、この書は独自の視点から批判的に切り込んでいて、思わず原文と比較して読んでしまいます。和訳もこなれており、読みやすく感じました。

日本語訳の後ろには、ゲッパートによる「日本語版へのあとがき」(2022年5月15日)、「訳者あとがき」、「関連年表」、「事項索引」、「人名索引」までついています。

j.o.

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