メルケル首相、2015年 年頭スピーチで Pegida を明確に批判
—
2014年12月31日、メルケル首相は、2015年の年頭のスピーチ(Neujahrsansprache)で、ドレスデン(Dresden)
から始まったと言われる Pegida (Patriotische Europäer gegen die Islamisierung des Abendlandes)(「ヨーロッパのイスラム化に反対する愛国的欧州人」)
と呼ばれる人たちの運動、あるいはデモに対して明確な批判を展開しました。25年前に東ドイツの人々が独裁政権に対して立ち上がり „Wir sind das Volk.“
と叫んでデモ行進をしていましたが、昨今の Pegida 運動をしている人たちも同じ言葉を使っています。そこで、メルケル首相は、この言葉の意味が違うのだ、
と以下のように解説し、あとをついて行かないように促しました。
Heute rufen manche montags wieder „Wir sind das Volk“. Aber tatsächlich meinen sie: Ihr gehört nicht dazu – wegen Eurer Hautfarbe oder Eurer Religion.
Deshalb sage ich allen, die auf solche Demonstrationen gehen: Folgen Sie denen nicht, die dazu aufrufen! Denn zu oft sind Vorurteile, ist Kälte, ja, sogar Hass in deren Herzen!
Quelle: Neujahrsansprache von Bundeskanzlerin Angela Merkel zum Jahreswechsel 2014/2015 am Mittwoch, 31. Dezember 2014, in Berlin
(Alternativ für Deutschland を除く)野党からは、この明確なメッセージに対して好意的な発言が寄せられました。
この点で、間接的な批判を展開したガウク大統領のクリスマスのスピーチ
(Weihnachtsansprache von Bundespräsident Joachim Gauck, am 25.12.2014) とは好対照でした。
他方、Pegida が果たして何を目指しているのか、「19のプログラム」(19-Punkte-Programm)は何を言っているのかも、きちんと理解する必要があります。
PEGIDA Facebook で「19のプログラム」(19-Punkte-Programm) を読むことができますし、
FOCUS Online では、Was will Pegida wirklich?(19. Dezember 2014) という記事で、解説的コメントを読むこともできます。