新着情報

ドイツでの「車のトランクへ配達」(Kofferraumzustellung)するサービス、気になるその後

ドイツでの「車のトランクへ配達」(Kofferraumzustellung)するサービス、気になるその後

宅配便の大幅な増加と、人手不足、宅配コストなどが日本では大きく問題としてクローズアップされている昨今。
実は、ドイツでは2015年から、宅配便を受取人の車のトランクに配達する、というサービスの実験が始まっています。
自動車メーカーのアウディ(Audi)が DHLAmazon と組んで、ミュンヘン近郊で「トランク配達」の実験を2015年から始めています。www.faz.net
Neue Lieferdienste Der Kofferraum als Packstation | faz (22.04.2015) には、その様子が書かれています。一方、2016年7月の「南ドイツ新聞」(Süddeutsche Zeitung) には、
ドイツ郵便(Deutsche Post) が、メルセデスの Smart ユーザーに限定して、5つの都市でサービスを始めたという記事が載っています(
Logistik – Kofferraum auf, Paket rein, Kofferraum zu – Wirtschaft – Süddeutsche.de)。実際に DHL のサイトには、Paketempfang direkt in Ihrem Kofferraum | DHL
というページがあり、そのサービスの様子がわかりやすく説明されています。
(1) SmartDHL のサイトでユーザー登録してから、スマホの専用アプリをダウンロード、(2) オンラインで商品を注文し、決済番号(TAN; Transaktionsnummer) を受け取る、(3) あらかじめ指定しておいた受け取り場所のあたりに車を駐車しておく(300メートルの範囲内)、(4) 宅配業者は、位置情報から車を特定して、その車のトランクを開けて、荷物を入れる(配達完了)。配達完了のお知らせは、受取人のアプリに表示される。
気になるのは、やはりセキュリティーです。詳しい情報は分かりませんが、一回限り有効なコードを使ってトランクルームを開けるようです。車で日常的に移動している人なら、アプリで車の置いてある駐車場を登録しておくこともできますし、普段は車に乗らない人は、自宅の車を受け取り場所に指定できます。さて、今後どの程度このサービスは普及するのでしょうか? 気になるところです。

PAGE TOP