[こんなニュースありました (2)] 2018年にドイツで登録された世界文化遺産2箇所
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     2018年、ドイツでは2つの世界文化遺産(Weltkulturerbe)が追加されました。1つ目は、
     2018年6月30日から世界遺産になった「ハイタブとダーネヴェルクの境界遺跡郡」(Archäologischer Grenzkomplex Haithabu und Danewerk)
    (日本では「ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群」と呼ばれているようです)です。
     ハイタブ(Haithabu)という地名は、ルーン文字から復元されたスペリングだそうです。
     Haithabu Danewerk | Startseite によると、
     Danewerk(「デンマーク砦(とりで)」『独和大辞典』)とは、
    「およそ千年前、ヴァイキングの時代にスカンジナビアと中部ヨーロッパの間の境界地域で、デーン人、フリジア人、ザクセン人、スラヴ人が出会ったところで、
     デーン人の王たちが作りあげてきた境界の砦」だそうです。「ハイタブ」は、その中にあり中世に交易地として栄えたもっとも重要な地だとのこと。
     この地の短い紹介動画は、Wikingerstätte Haithabu ist Weltkuturerbe
     で見ることができます。
     もう一箇所は、10月21日から正式に世界文化遺産になった「ナウムブルク大聖堂」(Naumburger Dom)です。
     場所は、ザクセン・アンハルト州 (Sachsen-Anhalt) にあり、後期ロマン派の最も重要な建築物の1つ。
     特に有名なのは、中世における寄進者たちの像 (Stifterfiguren) です。
     Stifterfiguren | vereinigtedomstifter.de で見ることができますが、
     これらの像は、初期ゴシック様式だそうです。「ハイタブとダーネヴェルク」では、世界遺産に指定されたことで、今後この地を守っていくことの難しさが議論されている一方で
     (Welterbe: Was sich rund um Haithabu ändert | NDR.de)、
     「ナウムブルク大聖堂」の方は、繰り返しその価値が問題視されてきたものの、ようやくその真価が認められたと喜びの声があがっています
     (Naumburger Dom ist offiziell Weltkulturerbe | MDR.DE)。
      
 
  
