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「アルコールと健康に関するグローバルステイタスレポート2018」公表される(9/21)

「アルコールと健康に関するグローバルステイタスレポート2018」公表される(9/21)

9月22日の東京新聞は、世界保健機構(WHO)が8月21日に発表した「アルコールと健康に関するグローバルステイタスレポート2018」
(Global status report on alcohol and health 2018 | WHO)
の結果を一部紹介しています。
「飲酒で健康被害2.8億人 WHO発表」「日本は成人3.4%に症状」というタイトルが並び、「主な国の1人当たり年間アルコール消費量(純アルコール換算)」という表が作られています。
そこでは、一番上にリトアニア 15.0リットル、二番目にドイツ 13.4リットル、三番目にフランス 12.6リットルというようにならんでいて、日本は、
上から9番目に8.0リットルとなっています。そうか、ドイツはアルコールの消費量が世界で第2位か、と思ってはいけません。
この表では順位付けが行われておらず、あくまでも「主な国の1人当たり年間アルコール消費量」となっています。
つまり、この表は、調査された全ての国を網羅したランキングではないのです。
さらに、注釈がついていて「*2016年WHO報告書より」となっていますが、正確には、報告書は2018年のもので、データは、2016年のものです。
上記のページから、Download the entire report here (5.5 mb) をクリックしてPDFのレポート全体を見ると、より細かい情報が分かります。
東京新聞の記事によると「WHOは、飲酒により健康になんらかの問題がある場合を「アルコール使用障害」と定義。世界の成人人口の5.1%にこの症状がみられるとした。日本は3.4%。このうち仕事や家庭よりも飲酒を優先させるようになる依存症は世界で推計一億四千四百万人で、成人人口の2.6%。日本は1.1%で米国は7.7%、韓国5.5%。欧州ではベラルーシ11%、ハンガリー9.4%など高い国が目立つ。」とのこと。
ここまでくると、やはりこの報告書の中でドイツが気になったので調べてみました。この報告書の 264頁がドイツです。ドイツでの「アルコール使用障害」
(Alcohol use disorders)の人は、男女平均で6.8%、依存症(Alcohol dependence))の男女平均は3.5% でした。国別のページには、男女別の数字もあり詳しく見るともっといろいろなことが分かりそうです。

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