ドイツでは6か月猶予期間をおいてレジ袋禁止、日本では来年7月からレジ袋有料化
Plastiktüten werden in Deutschland nach einer sechsmonatige Übergangsfrist verboten, während sie in Japan ab Juli 2020 gegen Geld an Kunden auszugeben sind.
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ZEIT ONLINE の2019年11月6日のニュースによると、ドイツ連邦政府は、連邦環境大臣スヴェンヤ・シュルツェ(Svenja Schlze)により提出されたスーパーマーケットで使うレジ袋(=プラスチック袋 [Plastiktüte]) を禁止する法案を可決しました。連邦議会(Bundestag)と連邦参議院(Bundesrat)で審議されて最終的な法案が作成され、およそ6か月の移行期間を経て施行される見通しです。現在の法案では、最高10万ユーロの罰金が課されるそうです。野菜や果物を入れる薄手のビニール袋(dünne Tütchen für Obst und Gemüse)や、一定以上の厚手のビニール袋は対象外ですが、バイオマスプラスチックや分解されるプラスチックでできた袋(biobasierte und bioabbaubare Tüten) も禁止される予定です。
詳細は、以下のリンクをご覧ください。
Umweltschutz: Bundeskabinett beschließt Plastiktütenverbot für Supermärkte | ZEIT ONLINE
一方、朝日新聞デジタルによれば、日本の政府は、11月1日に、すべての小売店で来年7月から有料化を義務づけることを決めました。以下は、朝日新聞デジタルからの引用です。
…有識者でつくる産業構造審議会と中央環境審議会のレジ袋に関する合同会議で、政府案が了承された。11月中に一般からの意見を募り、12月末までに容器包装リサイクル法(容リ法)の省令を改正する。政府は来年4月実施を目指していたが、コンビニエンスストアなど小売業界の一部で対応が間に合わないとの意見が強く、東京五輪開会前の7月1日開始にした。
出典:レジ袋有料化、来年7月から 全小売店で義務化へ:朝日新聞デジタル
レジ袋有料化、来年7月から 全小売店で義務化へ:朝日新聞デジタル
なお、野菜や果物を入れる薄手のビニール袋や、バイオマスプラスチックや分解されるプラスチックでできた袋は、有料化の対象外になるそうです。11月4日のNHKニュース(以下のリンク参照)によれば、「環境省によりますと国内で1年間に出るプラスチックごみの量はおよそ900万トン。これに対してレジ袋の年間の消費量は30万トンから40万トンと試算されていて、ごみの量の3%から4%に当た」るそうで、「去年、UNEP=国連環境計画が発表した報告書によりますと日本では容器や包装に使われるプラスチックが、国民1人当たり年間およそ32キロ分ごみとなっていて、アメリカに次いで2番目に多いとされています。」なお、日本国内では、すでに「19の都道府県が全域でレジ袋の有料化を進めてい」るそうです。
プラスチック製レジ袋 来年7月から有料義務化の方針 課題も | NHKニュース
ZEIT-ONLINE では、ドイツの場合、2015年連邦市民一人当たり68枚だったものが2018年連邦市民一人当たり20枚になっているそうで、これをゼロ枚にするのが目標だとか。
ずいぶん目標が違いますね。