伊藤 白 (いとう ましろ) 准教授
専門分野
トーマス・マンの文学、ドイツの図書館
現在取り組んでいる研究テーマ
ドイツ文学における他者像、ドイツの対外経済政策
主要著書・論文
- 『トーマス・マンの女性像 自己像と他者イメージのあいだで』彩流社2014
- Bücherverbrennung, Zensur und Bibliotheken. Gedanken über die Rolle der Bibliotheken bei den Bücherverbrennungen. In: Masumoto, Hiroko (Hg): Aesthetik der Dinge / Diskurse der Gewalt. Iudicium (München), 3. 2013, S.138-149.
所属学会
日本独文学会
近年の主要講義・演習
- 文学・文化講義(3)(4)ドイツ語圏の文学・文化入門
- 文学・文化コース専門演習(5)ドイツ語圏における日本イメージ
- 文学・文化コース専門演習(6) ドイツ語圏における「アジア」のイメージ
- 現代地域事情コースゼミ(3)ドイツの経済分野の政策
- 現代地域事情コースゼミ(4)ドイツのエネルギー分野の政策
文学部で/私のゼミで学ぶ人たちへ
私のゼミの目的は、現代の日本社会、それもグローバル社会の一員としての日本の社会を、 広い視野でかつ批判的に、そして自分自身の問題として考えることです。 そう書くと、ドイツ語やドイツ文学とは何の関係もないように感じるかもしれませんが、 ドイツについて学ぶことは、日本社会を考えるための材料の宝庫です。 ドイツと日本は、戦後、同じ敗戦国として出発し、奇跡とも呼ばれる経済復興を遂げ、 現在それぞれ世界第4位、第3位の経済大国となっています。 その一方で、ドイツがEUを通じて問題がないとはいえないまでも強固な信頼関係を近隣諸国と築いてきているのに対し、 日本は現在アジアの近隣諸国と大きなコンフリクトを抱えています。 こうした、近くて遠いドイツという国の文学や文化を通して、自分が常識だと思っている世界を疑い、 相対化する経験を積んでほしいと思います。