高田 博行 (たかだ ひろゆき) 教授
専門分野
ドイツ語学、ドイツ語史、歴史語用論、歴史社会言語学、言語と政治
現在取り組んでいる研究テーマ
ナチズムと言語、1800年前後のドイツ語の話しことば、言語史の対照.
主要著書・論文
- J.グリムの言語論におけるメタファー:ドイツ語の瓦礫に照らし出される原初言語、『ドイツ語と向き合う(シリーズ ドイツ語が拓く地平 2)』(井出万秀・川島隆編)、ひつじ書房、2020年。
出版社のHPへ - NS-Lexik bei Björn Höcke. Auf dem Pergament der Hypertextualität, in: Aptum. Zeitschrift für Sprachkritik und Sprachkultur. (Bremen: Hempen), Band 15 (2019), 236-257.
出版社のHPへ - 『断絶のコミュニケーション(シリーズ ドイツ語が拓く地平 1)』(共編著)、ひつじ書房、2019年。
出版社のHPへ - Hitlerreden auf der Zeitachse. Korpuslinguistische Analyse von Eigenschaften ihrer Lexik, in: Heidrun Kämper & Britte-Maria Schuster (eds.): Sprachliche Sozialigeschichte des Nationalsozialismus. (Bremen: Hempen) 2018, 53-82.
Zur Homepage des Verlags - 『歴史語用論の方法』(共編著)、ひつじ書房、2018年。
出版社のHPへ - (ライプニッツ)知性と言語をさらに鍛錬するようドイツ人に勧告する文書-ドイツ的志向の協会を設立する提案を附して(翻訳と解説)、『ライプニッツ著作集 第II期 3 技術・医学・社会システムー豊穣な社会の実現に向けて』(酒井潔・佐々木能章監修)、工作舎、2018年。
出版社のHPへ - 『グリム兄弟言語論集ー言葉の泉』(共編訳)、ひつじ書房、2017年。日本翻訳家協会 《日本翻訳出版文化賞》(第53回)受賞。
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過去の日本翻訳出版文化大賞一覧へ - 『歴史社会言語学入門 ― 社会から読み解くことばの移り変わり』(共編著)、大修館書店、2015年。
出版社のHPへ - 『ヒトラー演説 ― 熱狂の真実』(単著)中公新書、2014年。《2014年度新書大賞ベスト10入り》
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過去の新書大賞一覧へ - 韓国語訳『히틀러 연설의 진실』(ヒトラーの演説の真実)パダ出版社、2015年。
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- 『歴史語用論の世界 ― 文法化・待遇表現・発話行為』(共編著)、ひつじ書房、2014年。
出版社のHPへ - 『ドイツ語の歴史論(講座ドイツ言語学 第2巻)』(共編著)、ひつじ書房、2013年。
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• Entfernte Vorbilder. Die deutsche Sprachgeschichte und die Diskussion von 1868-1945 um die japanische Nationalsprache und -schrift. In:Muttersprache, Band 123 (2013), 219-239.
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• ライプニッツによるドイツ語改良のシナリオ – 思想史と言語史との交点、『ライプニッツ読本』(酒井潔・佐々木能章・長綱啓典編)、法政大学出版局、2012年、145-155頁。
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• Hochdeutsch und Niederdeutsch bei Schottelius. In: Wolfenbütteler Barock-Nachrichten, Band 39 (2012). Die vielen Gesichter des Justus Georgs Schottelius. Gesammelte Beiträge aus Anlass der 400. Wiederkehr seines Geburtstages am 23. Juni 1612, 25-34.
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• ‚Umgangssprache‘ in der zweiten Hälfte des 18. Jahrhunderts. Eine sprachbewusstseinsgeschichtliche Annäherung an einen Schlüsselbegriff zwischen historischer Nähe- und Distanzsprache. In: Péter Maitz. (Hrsg.): Historische Sprachwissenschaft. Erkenntnisinteressen, Grundlagenprobleme, Desiderate, Berlin/New York: de Gruyter 2012, 169-199.
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• Grammatik und Sprachwirklichkeit von 1640−1700. Zur Rolle deutscher Grammatiker im schriftsprachlichen Ausgleichsprozeß. Tübingen: Niemeyer. 1998. (Reprint, Berlin/New York: de Gruyter 2011)
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• 『歴史語用論入門 ー 過去のコミュニケーションを復元する』 (共編著)、大修館書店、2011年。
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• 『言語意識と社会 ー ドイツの視点・日本の視点』 (共編著)、三元社、2011年。
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• 時間軸で追うヒトラー演説 – コーパス分析に基づく語彙的特徴の抽出 – 、 『学習院大学ドイツ文学会 研究論集』 15号, 2011年、87-159頁。
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• 言語意識史から見た枠構造 − 17・18世紀の文法家による評価をめぐって、 『ドイツ文学』(日本独文学会編) 140号, 2010年、25-40頁。《第9回日本独文学会賞(2009年)受賞論文》
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• 何を資料として過去の話しことばを復元するのか? In: 高田博行編
『話しことば研究をめぐる4つの問い』日本独文学会叢書(2009), 69 – 89頁。
• 歴史社会言語学の拓く地平 ―人の姿が見える言語変化―、 『言語』(大修館書店) 2009年2月号, 34-41 頁。
• 選挙キャンペーン映画におけるヒトラー演説 ―対比と相似のレトリック―、 『ドイツ文学』(日本独文学会編) 136号, 2008年, 113-130頁。
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• 歴史語用論の可能性 ―甦るかつての言語的日常―、『言語』(大修館書店) 2007年12月号, 68-75 頁。
• „Er spricht gut, so wohl richtig, als rein.“ Was war gutes Deutsch im Barock und in der Aufklärung? In: Armin Burkhardt (Hg.): Was ist gutes Deutsch? Studien und Meinungen zum gepflegten Sprachgebrauch. Mannheim et. al.: Dudenverlag 2007.
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• 『ライプニッツの国語論』(共訳、解説)、法政大学出版局、2006年。
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• 『ドイツ語が織りなす社会と文化』(共編著)、関西大学出版部、2005年。
• Vertrauliche Sprechart im sprachlichen Alltag um 1800. In: Klaus J. Mattheier/Haruo Nitta (Hgg.) Sprachwandel und Gesellschaftswandel− Wurzeln des heutigen Deutsch, München: iudicium, 2004, 265-279.
• Orthographische Vorschrift und Praxis im Barock. In: Zeitschrift für deutsche Philologie, Band 116 (1997), 68-89.
• Zur Wortstellung des mehrgliedrigen Verbalkomplexes im Nebensatz im 17. Jahrhundert. In: Zeitschrift für germanistische Linguistik. Band 22 (1994), 190-219.
• ヘンチェル・ヴァイト著『ハンドブック 現代ドイツ文法の解説』(共訳) 同学社、1994年。
所属学会
日本独文学会、日本歴史言語学会、日本ドイツ学会、阪神ドイツ文学会、社会言語科学会、ドイツ文法理論研究会、Internationaler Arbeitskreis für Barockliteratur, など。
所属学会
私の経歴・研究等に関して詳しくは、次を参照してください: 高田博行(READ Database) e-mail: hiroyuki.takada(AT)gakushuin.ac.jp
近年の主要講義・演習
・ドイツ語史特殊研究: 歴史語用論入門
・言語・情報コースゼミナール: 広告・政治宣伝の歴史と現在
・言語・情報コースゼミナール: 文化史としてのドイツ語史
・言語・情報コース専門演習: 民衆本『オイレンシュピーゲル』を読む
・現代地域事情コースゼミナール: ドイツ語圏における日本文化
文学部で/私のゼミで学ぶ人たちへ
ドイツ語圏文化学科に入学して来たひとは、 4年間のあいだに日本と比較・対照する目を大きく見開いて、 ドイツ語圏文化という「異文化の違和感」をじゅうぶんに「楽しんで」 下さい。私の担当するゼミでは、 ドイツ語という言語を通してドイツ語圏の歴史・社会・ 文化を読み解くという姿勢で取り組みます。 ドイツ語の音声や単語や文法をただ機械的に分析するのではなくて、 言語使用者である人間の顔が見えるような考察を大切にします。 例えば、なぜドイツでも日本でも若者は「〜みたいなぁ感じのぉー」 とか「〜だったりしてぇー」のようなボカシ表現を使うのか、 ヒトラーの演説のどのようなところが民衆の心の奥底へしみ入っていったのかについて、 一緒に議論し考えましょう。またゼミでの発表の経験を通じて、 人前でうまくプレゼンテーションする力をぜひ養ってもらいたいと思っています。